トリガーポイント勉強会活動報告(H29年7月)|平谷透先生

勉強会

鍼によるトリガーポイントアプローチを確かなものにするために、手技によるトリガーポイントアプローチは非常に重要であると私は考えています。そして、正確でない鍼によるトリガーポイントアプローチよりも、正確な手技によるトリガーポイントアプローチの方が治療効果が高いとも考えています。

トリガーポイントに手技でアプローチできて初めて、鍼をトリガーポイントに当てることができます。解剖学的にトリガーポイントのできやすいところはある程度決まっているとはいえ、確認のための手技によるアプローチは必須です。

第一回は、この手技の重要性をわかっていただけるような構成にしました。今回の勉強会でのポイントは、まとめると2点。「体重のコントロール」と「手のポジションから始まるスタンスやフォーム」です。

深部にあるトリガーポイントに圧エネルギーを到達させるには持続加圧が必要です。持続加圧には「体重のコントロール」が不可欠です。上肢の力(押す:プッシュアップの力)による加圧では、安定した加圧を実現することができません。人体はどの部位においても三次元のカーブを描いています。

触察時には、手の置く位置(=ポジション)が決まってから最適な立ち位置(スタンス)とフォームが決まります。ベッドを真正面にして、重力方向に加圧するだけではトリガーポイントにアプローチすることができません。加圧には体重を利用して安定させ、正確なトリガーポイントの位置を知るために指のどの部分を使って度の方向に加圧しているのかを常に意識する。これがトリガーポイントアプローチのスキルアップに必要なことです。

次回は四肢ですから臀部(股関節)を除いては、体重のコントロールは必要で無いように思うかもしれません。ですが、四肢の場合でも体重のコントロールは必要ですし、そのために術者の手のポジショニングが重要になってきます。第一回よりも、より繊細な施術になります。第一回に参加された方は、よく復習(練習)しておいてください。第二回が初参加の方は頭を真っ白にしてきて下さい。

次回のトリガーポイント勉強会は8/6(日)です。

 

【開催告知】トリガーポイントアプローチ(手技・鍼合同クラス)勉強会|平谷透先生
運動器の慢性疼痛と内科的症状に対するトリガーポイントアプローチ「痛い」と思っているところが、本当に「悪い」ところなのでしょうか?脳はその構造のせいで非常に曖昧なものです。そのため、脳は本当に悪いところを誤って認識している可能性があります。ト

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