薬膳の基本勉強会活動報告|久木久美子先生

活動報告

薬膳は特別な料理ではなく、おいしくて毎日続けられることが何より大切とされています。したがって、本勉強会では普段の食事に薬膳の考え方をプラスしてをコンセプトに、薬膳の基本的な知識から薬膳の組み立て方まで学び、また下記の6つの考え方を取り入れた薬膳料理を実践していただきました。

薬膳を実践するに当たって

  1. 季節の食材、旬のものを使う。
  2. 生薬は使っても使わなくてもどちらでもよい。くせがあるものが多いが、普段良く使っている食材、中国料理の食材にも生薬としての働きを持つものがある。シソ、シナモン、生姜、ハト麦、本くず粉、ウコン、クコの実など。
  3. 食材はスーパーで買えること。
  4. 食材は4つくらいまで。
  5. 簡単に作れること。(電子レンジなどの利用も考える)
  6. おやつも取り入れる。

基礎知識

1回目:薬膳の基本薬膳を学ぶに当たって知っておくべき基本的知識として、陰陽五行説、五味、五性、食材の効能、食材の組み合わせ方等があります。

それについて講義を行いました。また、薬膳と中国茶はきっても切り離せませんので、1回目はまず、中国茶の分類の説明と青茶2種類の飲み比べをしていただきました。

四季の薬膳・症状別薬膳

2回目:季節によっての体調の整え方があります。季節と主気、五臓、五味の関係を基礎に、体質ごとの体調の整え方についての講義を行いました。

また、症状別薬膳として咳嗽、女性特有の疾患について、さらに老化予防のための薬膳については実践を兼ね「黒豆おこわ」を実習し試食してもらいました。

薬膳の組み立て方と実践

3回目:薬膳の組み立て方を学ぶのに、最も取り組み易いのが「お粥」です。そこで、白粥の作り方を通し、粥の身体への薬膳的効能について説明しました。

さらにおかゆのお供には、冬の食材「小松菜」を用い、ゴマ、ごま油等を用いた和え物とおせち料理でおなじみの「黒豆(しわをよせた黒豆の甘煮)」を用意しましたが、これらの料理の薬膳的効能については、皆さん自身で資料から答えを導き出していただきました。(※白粥、小松菜の和え物は実際に作っていただきました)

また、1回目と同様中国茶の試飲を行いました。今回は、緑茶2種類、青茶3種類、紅茶1種類、黒茶2種類、花茶2種類を準備し、その中から、

①緑茶2種類の飲み比べ

②青茶2種類の飲み比べ

③紅茶

④花茶1種類の試飲

を行い、試飲結果の記録を書いていただきました。※試飲結果の記録の仕方:料理や飲み物について、見た目(写真を撮ることも含め)だけでなく、色、香り、味、のどごし、食感、好き・嫌いなど、5つ以上の言葉を記録しておくと、後々その料理や飲み物がどのようなものであったのかが思い出しやすいと言われています。)

「普段の食事に薬膳の考え方をプラスして」をコンセプトに薬膳の勉強会を実施しました。これから本格的に寒さが厳しくなってきます。腎・脾を大切に、旬の食材を大いに取り入れ、身体の中から温めていただき、元気で春を迎えられますよう願っています。

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